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　人気デュオ、ＣＨＡＧＥ　ａｎｄ　ＡＳＫＡのＡＳＫＡ（本名・宮崎重明）容疑者（５６）＝東京都目黒区＝が１７日、覚せい剤取締法違反（所持）の疑いで警視庁に逮捕された。調べに対し「私は今まで覚醒剤を所持したことはありません」と容疑を否認しているが、尿検査で陽性反応が出たことも判明。昨年８月に薬物使用疑惑を報じられ、活動を自粛していた最中での逮捕で、芸能界に衝撃が走った。

　やはり“クロ”だったのか－。週刊誌の薬物報道から９カ月。覚醒剤の使用を否定してきていたＡＳＫＡ容疑者が、突然の逮捕だ。

　警視庁組織犯罪対策５課によると、同容疑者は１７日未明に知人女性が住む港区のマンションを訪れ、同日午前７時半ごろに外出したところで、捜査員に任意同行を求められた。素直に応じたが、ろれつが回らない様子もみられたという。

　その後、同行先の東京湾岸署で逮捕。この知人の会社員、栩内香澄美（とちない・かすみ）容疑者（３７）も覚せい剤取締法違反容疑（所持）で逮捕された。２人の容疑は４月６日と１２日、栩内容疑者の自宅マンション内で、少量の覚醒剤を所持した疑い。

　同課によると、いずれも容疑を否認し、ＡＳＫＡ容疑者は「今まで覚醒剤を所持したことはない」と供述。だがＡＳＫＡ容疑者の尿からは覚醒剤と合成麻薬ＭＤＭＡの成分が検出されており、使用容疑でも捜査する。

　同課は１７日、ＡＳＫＡ容疑者の自宅など都内数カ所を家宅捜索。自宅１階の書斎の引き出しの中などから、十数回分の使用量にあたる粉末が押収され、簡易鑑定で覚醒剤の陽性反応が出た。薬物の使用器具やＭＤＭＡとみられる錠剤も見つかり、同課はＡＳＫＡ容疑者が常習していたとみている。

　ＡＳＫＡ容疑者はチャゲ＆飛鳥（後にＣＨＡＧＥ　ａｎｄ　ＡＳＫＡに改名）のユニット名で１９７９年に「ひとり咲き」でデビュー。「ＳＡＹ　ＹＥＳ」などのヒット曲を生み出し、２００９年に活動を休止した。

　１３年１月に再開を発表したが、同容疑者に一過性脳虚血症の疑いがあるとしてライブを延期。同年８月、週刊誌で薬物使用報道が出て、否定したものの、１０月に所属事務所が「世間をお騒がせした」として、活動を自粛させていた。

　先月２９日には都内で歌手の玉置浩二（５５）のライブにサプライズ出演し「ＳＡＹ－」をワンコーラスだけ披露。復活を期待させていただけに、チャゲアスのフェイスブックには「非常に悲しく、残念です」「すごく悔しい」「裏切られた」など、ファンの悲しみの声があふれた。